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■「変放牧為圏養」(03/22)
香港に居られる商社の友人(といっても私の大先輩で、1981年上海駐在時から お付き合い頂いている方です)からのメールです。本当によく勉強されている 方でいつもメールを頂くたびに啓蒙されています。ご参考まで。


Yさんよりのメール

今日の「大公報」は中国北方の「沙塵暴」(北澤注:黄砂のこと)とともに、 政府が「沙源治理」(同:」砂漠の管理)の計画を決めたことを報道しています。 そのなかで森林保護、退耕還林(同:山野を開拓して造った農地を元の山野 に戻すこと)等の措置とともに、「変放牧為圏養」(同:放牧から囲い込み) が挙げられています。

北京の黄砂が増えたのは、皆が金持ちになり、いっせいに羊のしゃぶしゃぶを 食べだしたからだ。つまり、北京人の自業自得だと評した環境学者がいまし た。羊は草を食べますから、北京人が羊を食べれば食べるほど、羊の放牧が盛んに なり、羊が増えれば増えるほど、内蒙古あたりの草は減り砂漠化が進むという理 屈です。一理も二理もあります。

内蒙古のオルドスは世界一のカシミヤ産地ですが、カシミヤは山羊の産毛で す。オルドスではこれを生産するために、人口よりはるかに多い山羊を飼育してい ますが、山羊は羊(綿羊)よりたちが悪く、尖った口で草の根、木の芽を食べつ くします。山羊の放牧をやめて「圏養」という措置は、山羊の放牧の害がいかに 大きいかを物語っています。

しかし、「圏養」では「放牧」に比べ生産量が落ちるでしょうし、こうなれば 内蒙古のカシミヤ産業も大きく影響を受けるのではないかと思います。